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おばけさん

1.
壁にもたれて 余韻の渦にのみこまれながら
あなたが死んでしまったらって考えた

呼びかけても 動かないあなたを
受け入れられずに 見つめてる私

季節はそうだな あなたの好きな冬

冷たい空気 頬を刺す風
あごをのせてた 大好きな肩がもうなくて

公園に行って ベンチに座って あなたとの歌うたって
もう会えないんだって はじめて涙が出た

死んでしまったはずのあなたから電話
おばけさんはいつも通りの声で笑ってる

高速道路ならあっという間だね
私もさっきまで居た 街にあなたがいる
おばけのあなたが笑ってる

おばけさん おばけさん


2.
電話を切って おばけさんの声に包まれながら
あなたと歩いた色んな街をを思い出した

おばけさんと 私は手をつないでて
誰にも見えない あなたを見ているよ

場所はそうだな はじめて手をつないだ街

千鳥足の私 つかまった大きな手
はじめてかいだ あなたの匂いに切なくなって


公園に行って ベンチに座って あなたとの歌うたって
もう会えないんだって はじめて涙が出た

死んでしまったはずのあなたから電話
おばけさんはちがう町でほろ酔い笑ってる

季節が流れはさっと過ぎていくんだね
またきた冷たい風 何度過ぎていくかな
おばけのあなたを見つめてる

おばけさん おばけさん


Posted on 2015年1月 5日(月) by tamamix

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