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くくるくく

夜が来るたび、ただ泣くだけだったという
何も食べようとせず、ただ酒を浴びていたという
その叫びを聞いて、空さえ震えたという
彼女を想って苦しみ、死の床についても彼女を呼んでいた
彼は歌っていた、彼はうめいていた
心を焼きつくし、彼は死んだ
哀しみにくれた鳩が朝早くから彼の為に歌うだろう
扉から扉へと、孤独な彼の家へ向かって
きっとその鳩は彼の魂そのものなのだ
いまだに彼女が戻ってくるのを待っている
ククルクク、鳩よ
ククルクク、もう泣かないで


Posted on 2014年10月 5日(日) by tamamix

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